「過酷」以外の言葉が見あたらない地
わずか二枚の堅い葉に千年を越す時間が宿る
太陽によって焼かれ
干からび ちぢれ ズタズタに裂けていく
それでも灼熱の地をうねりながら伸びる
十年など時の流れではない 瞬間なのだ
時を閉じこめた葉の中に人智を超えた輝きを見る
想像を超えた時間を蓄えた奇怪な姿
時間は歴史となり 証となる