「妖艶」という名の着ぐるみを着て
白と黒の間を行き交う一輪花
自らの肢体に別の匂いを付け加え
偽りの世界に咲く
他人によって色づけされた花びら
小さじ一杯の幸せ
そして 途方もない 孤独
わずかな光だけが届く深い森あたれ あたるなあたるな あたれ風に揺れる霧がかった二面性その隙間に今日も咲くただ ひっそりと しなやかに